よくあるご質問(FAQ)
ふくしま再生の会について
- Q.どのような人が運営していますか?
- A.ふくしま再生の会を経営する理事・監事、ボランティアで事務局業務に携わっている方、繰り返しボランティア活動に参加されている方は、民間企業や公務員をリタイアした人、現役の企業経営者、サラリーマン、大学教授、医師、福島の農家などの方々です。
- Q.政治団体、宗教団体と関係がありますか?
- A.どのような政治団体、宗教団体とも関係ありません。
個人として政治団体に参加している方や、宗教を信仰している方はいると思われますが、それが会の運営に関係することはありません。
- Q.会の目的は何ですか?
- A.設立時の趣旨は、原発事故によって破壊されてしまった地域の生活と産業を再生することです。その後、縁あって活動の拠点が飯舘村に置かれましたので、現在は飯舘村の生活と産業を再生することを目的として活動しています。
- Q.国や福島県、飯舘村など行政との関係は?
- A.生活と産業の再生という目的を達成するためには、行政と協力していくことが不可欠です。行政とNPOでは立場も異なりますし、個々のテーマについては意見が異なることもありますが、相互に協力して地域の再生のために活動するという関係を築いています。
- Q.反原発ですか? 原発推進ですか?
- A.どちらでもありません。
会員や参加者には様々な意見を持った方々がおり、夜の宿泊所では議論することもしばしばありますが、会としては原発反対・推進のどちらでもなく、原発事故の被害地域の生活と産業を再生することを目的として、あらゆる立場の方の参加を歓迎しています。
入会・寄付について
- Q.寄付金は何に使われていますか?
- A.ふくしま再生の会の活動には多くの資金を必要とします。測定器および測定のための資材、農業再生のための実験資材、除染実験のための資材などです。またふくしま再生の会の基礎資金として、各種の活動を維持するための資金も必要です。事務局の維持費用、サーバ利用料などです。ご寄付いただいたお金は、こうした各種の費用をまかなうために大切に使います。
- Q.入会資格はありますか?
- A.入会していただくのに必要な資格はありません。どなたでも歓迎します。
- Q.寄付の最低金額はありますか?
- A.1口3,000円からお願いしています。
- Q.正会員と賛助会員の違いは何ですか?
- A.正会員にはNPO法人の総会における議決権があります。賛助会員には議決権はありません。賛助会員の会費は認定NPO法人への寄付と認められ、税金の控除が受けられます。正会員の会費は税金の控除は受けられません。
- Q.寄付で税金が控除されるそうですが、税金はどれぐらい還りますか?
- A.ふくしま再生の会は東京都から認定を受けた認定NPO法人です。認定NPO法人への寄付は所得税、法人税、相続税、住民税について税制上の優遇措置を受けることができます。
個人の寄付の場合、所得税・住民税を合わせて、最大で「(寄付金-2,000円)×50%が控除されます。たとえば10,000円寄付した場合、(10,000円-2,000円)×50%=4,000円が控除されます(確定申告により還付されます)。
ボランティア参加について
- Q.ボランティア参加するためには会員であることが条件ですか?
- A.会員であることが参加条件ではありません。どなたでも参加できます。
- Q.参加するためには放射線の資格が必要ですか?
- A.必要ありません。
- Q.放射線について素人ですができることはありますか?
- A.たくさんあります。ボランティア活動に参加しているほとんどの方は、専門家ではありません。放射線に限らず特技や専門性を活かしていただくことは、もちろん歓迎ですが、かと言って専門的な知識がなければできないということはありません。再生のために役立ちそうなことなら何でもやるという姿勢を歓迎します。
- Q.現地活動に参加した場合、どのような作業をしますか?
- A.放射線の線量測定(路上測定、居宅測定、農地測定など)、放射能測定検体の採取(土壌、山野草など)、農作業(作付け、草刈、獣害防止柵の設置、収穫など)、その他、その時々に発生する作業を行います。その週に何をやるかは、直前にならないと決まらないので、参加をお考えの場合は、事務局にメール(desk@fukushima-saisei.jp)でお問い合わせいただくか、メールマガジンをお申し込みください。メールマガジンのお申し込みも、上記の事務局メールアドレス宛のメールでお願いします。
- Q.一人でも参加できますか?
- A.はい。一人でもグループでも歓迎します。
- Q.自家用車で直接行ってもいいですか?
- A.はい。自前の交通手段は大歓迎です。
- Q.飯舘村まで行くことができませんが、何かできることはありますか?
- A.東京大学農学部の一室で放射能測定サンプル作成のボランティア活動を行っています。関心がある方はメール(tokyomadei@fukushima-saisei.jp)でお問い合わせください。
その他、翻訳(日本語→英語他の外国語)、プログラミングなどのボランティアを随時募集しています。
放射線・放射能について
- Q.避難指定区域で活動することは危険ではありませんか?
- A.放射線の人体への影響は[放射線の強さ]×[放射線を浴びる時間]に比例します。微量であっても、それに比例した影響があるということです。普段生活している環境でも自然放射線を浴びていますが、飯舘村では放射線がより強いので滞在中に普段より余分に放射線を浴びて、その分だけリスクが高まるということになります。
飯舘村に滞在してボランティア活動をする間に浴びた放射線の量を把握するために、ボランティア参加される方には個人線量計を装着していただきます。個人線量計によって、滞在中に浴びた放射線量を把握することができますので、それによるリスクも把握できます。
- Q.飯舘村の放射線の強さはどれぐらいですか?
- A.飯舘村の環境放射線は一般的に村の南部で高く、北部で低いという傾向があります。毎時0.3~5μSv(マイクロシーベルト)ぐらいの幅があります。ボランティアの方には個人線量計を装着していただきますが、最近の実績から言うと、滞在中(一泊二日。宿泊は村外)に浴びる放射線は、4~8μSv程度です。
東京での自然放射線の線量を毎時0.05μSvと仮定すると、上記の線量は東京で4日間から8日間過ごす間に浴びる放射線の量と同等ということになります。
また、一般人が余分に浴びる放射線の許容量は年間1mSv=1,000μSvですので、その200分の1~100分の1程度の量となります。
- Q.飯舘村で作業する際に、埃を吸って内部被曝しませんか?
- A.ふくしま再生の会では、2012年4月から継続的に空気中の塵や埃が含む放射能を測定しています。そのデータによると、飯舘村で呼吸していて体内に取り込まれる放射能は最大限高く評価しても、年間0.001mSv程度です。この値は一般人が余分に浴びる放射線の許容量(1mSv)の1,000分の1と十分に低いと考えています。
- Q.飯舘村で食事をして内部被曝しませんか?
- A.内部被曝は、どこで食事をしたかではなく、何を食べたかによって決まります。飯舘村の村内では確かに空間線量は高い場所がありますが、そこで食事をしても内部被曝することはありません。
また福島県内の方がホールボディカウンターで検査を受けた結果によれば、一般の流通食品を食べている人からは内部被曝が検出されていません(内部被曝があったのは、山菜や野生のイノシシなどを自分で採って食べている一部の方のみでした)。現地活動での食事は、流通品によるものですので、内部被曝の心配はないと考えています。
実験について
- Q.「までい工法」では汚染土を地下に埋めているそうですが、周辺の環境(特に地下水)に危険な影響を与えないのですか?
- A.東京電力の原発事故で環境中に放出され現在も問題となっている放射性物質はセシウムです。セシウムには土の中の粘土にしっかりと吸着して離れないという性質があります。粘土を水に溶かしても、粘土さえろ過すれば水の中にセシウムが単独で溶け出すということはありません。
このためセシウムを含む汚染土を地下に埋めても、汚染土が移動しない限りセシウムも移動しません。ふくしま再生の会の実験では、念のため汚染土を埋めた場所の周りに放射線モニタを設置し、セシウムが溶け出していないかを継続して監視していますが、1年以上経過しても検出されていません。
- Q.実験のために栽培した作物が流通することはありませんか?
- A.試験栽培で収穫した稲や野菜は、測定が終わった後、土中に埋めて処分しています。これらが流通することはありません。
- Q.実験の結果は公表されていないのですか?
- A.実験の結果は、随時Webサイトや報告会で公表しています。
取材・調査・スタディツアーについて
- Q.飯舘村の方もしくはふくしま再生の会に取材したいのですが?
- A.取材は歓迎しますが、飯舘村の現地まで来ていただくことを条件としています。電話による取材はお断りしています。
- Q.研究のためにふくしま再生の会にご協力いただくことはできますか?
- A.研究提携のご提案をいただいた場合、ふくしま再生の会の内部で議論し、福島の再生のために有意義であると判断したものに限らせていただきます。また、研究成果を論文として公表していただくことは歓迎しますが、当会でも結果をすべて公開させていただきます。プロジェクト推進指針のページをあわせてご参照ください。
- Q.原発被害地域のことを知りたいので飯舘村を訪問したいのですが、グループで飯舘村を訪問することはできますか?
- A.飯舘村を訪問し、実際の姿を体験していただくことを歓迎しています。事務局にメール(desk@fukushima-saisei.jp)でお問い合わせください。